この活動について 管理人よりご挨拶
この度は、とても言葉にできない程の被害を受けられた皆様、ライフラインは復旧しても不自由な暮らしを強いられている皆様、程度は様々だと伺っていますが、心よりお見舞い申し上げます.
こちら九州でも、多くの人々が東日本の方々の事を憂いています.
何らかの形で東日本の方々のお役に立ちたいと思っている人も多くいまして、私もその中の一人です.
震災翌日から、私の写真のポストカードを知人のお店に最大時8軒置いてもらって、1枚100円で販売して、小さな善意を集めて各自治体に送金させて頂いてます.
でも、義援金はなかなか被災者の皆さんに行き渡らないと聞きます. 仮設住宅に入るのも経済的問題が大きいと伺ってます.
今回の災厄の復興は5〜10年単位で考えないといけない規模なので、私達も経済的体力的に無理しては続きません.
そこで、今回の「ぬり絵」の事を思いついたのが3月末ですが、被災地で本当に必要とされているのか?知る術が無く、2ヶ月以上計画を練るだけの日々が続きました.
ご縁がありまして、北九州市の児童養護施設支援団体「こども応援団しよう」の皆様のご協力もあり、目処が立ちました.
私の知り合いのイラストレーターさん達に声をかけて、無償で原画を提供してもらいました.皆、東日本の方々の事を思っています.
ぬり絵セットのご利用法は、現地の皆様にお任せしますが、私は以下の様な事を想定して作成を進めました.
- 男の子向けと女の子向けの原画が一律に入っています.ご自由に交換して下さい.
- 12色の色鉛筆を添付していますが、中国製であまり品質が良くない可能性があるので、別に24色の色鉛筆を少し追加して同梱しています.
- 製本せずに、クリアファイルに入れているので、渡すお子さんにとって好ましくないと思った原画は抜いて渡して下さい.絵のモチーフとして「家族」「海」「船」は避けています.
「友達」「ペット」は新しく得る事が可能なので、前向きに乗り越えて頂きたいとの気持ちを込めて、モチーフに入れています.
また、女の子が憧れる「アイドル」をモチーフに描いてもらったものが3枚あります.
将来の目標として努力している女の子が日本中にいる事から、あながち非現実的な話ではないと考えています.
今後は他の職業についても作成して、前向きに進む希望のようなものを提供したいと考えています.
- 絵のモチーフ選定について、協力者の方のつてを通じて奈良の大学の心理学の教授にアドバイスを受けた結果、個々の絵のモチーフよりも、塗っている時にそばにいる大人がかけてあげる会話の内容の方が重要な意味を持って来るとの事でした.
- 福島県の20km圏の知人から「避難所には職をなくして行き場のない大人の方々がいらっしゃって、彼らの心のケアも考えてほしい」との話を聞きました.
スポーツカー等、成人男性が好きそうなネタも入れていますので、場合によっては大人の皆さんも巻き込んで、お子さんの指導にあたるなり、お子さんが塗らない原画を一緒に塗って頂くなり、柔軟な利用を想定しています.
人と人としてのふれあいのきっかけになれば幸いです.
- お子さんの心理状態が色使いやタッチに現れてくると思います.
大人の方はやさしく誉めてあげる事で、少しでも笑顔になって頂けると幸いですし、心理状態のモニタリングに役立てると思います.
- 学校など、コピー機が使える場所があれば、コピーして増やして使って頂いて構いません.
ただし、商用利用はご遠慮下さい.
お子さん達が1時間でも30分でも夢中になる事ができ、皆さんに一瞬でもスマイルを届けられたら、、、との思いで、力を合わせて作りました.
追加再編しながら作り続けて行きたいと思いますので、ご意見ご感想をお聞かせ頂けると助かります.
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